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その他/指導者紹介/11
Last-modified: 2010-10-03 16:49:09

第十一話「それなんてまんが大王」 †


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ここはギリシャ連合軍の野営地だ
ちょっと人探しついでに、この戦に関する説明でもしようか



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あ、ファランクスみっけ
斧代替ユニットだけど実際はどこからどう見ても槍兵だな
とりあえずギリシャ人全員ガチムチすぎてワロタw


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BC356マケドニア王フィリッポスニ世に男児が生まれた
この王子はギリシャ文化の粋を集めた教育を受けることになる
ちなみに家庭教師についたのは「知の巨人」アリストテレス


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それ英才教育にも程があるだろ
人質に出されてた俺に謝れ



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父王の元、王子は18歳の若さで一軍の将として初陣を経験する
王子の率いた騎兵部隊は、敵軍を混乱に陥れてマケドニアに勝利をもたらす
このギリシャ内戦に勝利したマケドニアは、ギリシャの覇権を握るんだ


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なにその若きプリンス的な流れ
ミーハーファンがつきそうだな



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ところが直後にフィリッポス二世が暗殺されてしまう
内部分裂に定評のあるギリシャらしいエピソードだな
王子は弱冠20歳の若さで王位を継承することになってしまうんだ


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簒奪ktkr
ざまぁwwwエリート街道終了のお知らせwww



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王子はまずマケドニア内部の敵対者を排除する
次いで辺境への遠征・反乱の鎮圧に成功してギリシャを完全に掌握
更にはギリシャ連合軍を率いて、アケメネス朝ペルシャに侵攻する


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それなんて漫画?
話出来すぎだろjk…



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ダレイオス1世からは約150年が経過しているが、依然ペルシャは大帝国だ
王子の率いるギリシャ連合軍は、駐留軍を打ち破りながら侵攻を続ける
が、そこにペルシャ王ダレイオス3世自らが率いる本隊が現れた


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やばくね?ここに居るのやばくね?ペルシャ側行った方がよくね?



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居た居た
彼が今話したマケドニア王フィリッポス二世の息子だ
アレクサンドロス三世、またの名をアレキサンダー大王


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お、トクガワとペリクか
俺の戦見てけよ



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まず謝れ
白馬の王子様を想像していた腐女子に謝れ
マルス的なものを想像していたFEファンにも謝れ


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訳わからんことを
まぁ客なんだから手出さずに後ろで見てろよ



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お前これ前も後ろも大差ねーだろ
布陣からして既に半包囲されてんじゃん
ていうか数違いすぎじゃね…?


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言われてみりゃそうだな
見た感じ向こうはこっちの3倍くらいか?



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なんでこんな広いとこで戦ってんだよ
戦うにしても場所を選ぶとか…



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お前こそ分かってねーなー…狭いと俺が自由に動けないだろ



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ちょwwwおまwww



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よーし作戦タイムいくぞ
まずは歩兵の連中…死ぬ気で食い止めろよいいなぜってーだぞ
その間に俺が騎兵で突破してダレイオスぶっ殺してやっかんな


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寡兵で中央突破とか包囲してくれって言ってるようなもんじゃん…
しかも指揮官自ら率いるってどんだけー…



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作戦は以上
よーし野郎共おっぱじめるぞ



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(ギリシャオワタ)



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始まったな
世に言うイッソスの戦いだ



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ペリク、ペルシャの言葉分かる?
「命だけは助けて下さい」ってなんて言うの?



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相手の中央を切り裂いたな



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ばっかおめーそういうのは包囲されてるっつーんだよ

…ってホントだ…いやそんな…バカな話が…


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ダレイオスが逃げたな



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しかも後ろに抜けてから背面に展開…だと…?



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もうペルシャ軍は統制が取れてない
勝負あったかな



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うぃーお疲れ
どうだ?俺の作戦完璧だったろ



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いやお前漫画やアニメじゃねーんだからさー…
普通あんなの絶対上手くいかねーんだぞー…?
今回は超絶運が良かっただけっていうかさー…


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いつも大体あんな感じだぜ?
ちゃんと成功したの今お前も見たろ
軽い軽い、お前もやりゃ出来るって


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「我々の作戦はアレクサンドロスです(キリッ」
まさにそんな感じの一戦だったな



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なんという主人公補正
いや補正ってレベルじゃねーぞ…



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この戦いの後、アレクサンドロスは地中海沿岸をエジプトまで制圧する
エジプトでは解放者として迎えられ、ファラオの称号を授かっている
彼が建設した都市アレクサンドリアは現在もエジプト有数の都市だ


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アレクサンドリアは地中海貿易の重要拠点だな
地中海各所から知識人が集まり、文化・商業共に隆盛を極めたぞ
ファロス灯台やアレクサンドリア図書館が建設されたのもここだ


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さらにペルシャとの数度の戦いを経て、その領土を完全に支配下に置く
アケメネス朝を滅亡に追い込んだ後、その手を遠くインドにまで広げた
これら全てが、20歳でマケドニア王に即位してからわずか12年間の出来事だ


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じゅうにねん…



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だがバビロンに戻ってアラビア遠征を計画中に病に倒れちまった
32歳の若さだったが…まぁ死んじまったもんは仕方ねぇな
とりあえず「最強の奴が帝国を継げ」っつっといたよ


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突っ込む気力も失せてきたな…
先代自ら内乱を奨励するとかもうね…



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紆余曲折の末、最終的に部下達はその遺言を忠実に守ることになった
この巨大な帝国はヘレニズムを受け継ぎながら分裂する
後継者争いの結果残ったのがマケドニア、シリア、エジプトだ


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ラムセスが「クレオパトラは生粋のエジプト人じゃない」っつってたろ
それは彼女が、この時成立したプトレマイオス朝エジプトの人間だからだな
言っちまえばほとんどギリシャ人なわけだ


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なんか豆知識も頭に入らん…今回は疲れた…



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まぁそう言うなよ
それはそうとお前なかなかいいカラダしてんな



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(そういえばコイツもギリシャ人だった)








第十二話「皆のロマーニャ」





コメント †

最新の10件を表示しています。 コメントページを参照

  • ↑むしろ弓射が効かないってのが重装歩兵の真骨頂なんだけどな。バビロニア時代からの主戦法だった「弓兵による一斉射」を封じたんだから。ついでに言うとバビロニアを倒した大キュロスのアタナトイ(不死隊)も重装歩兵だ。ゲームではなぜか騎兵だが。 -- 2010-09-25 (土) 02:00:26
  • ↑なるほど、どうもciv脳化していて槍=馬の相手のイメージしかなくて困る。 -- 2010-09-25 (土) 02:54:48
  • でも入り組んだ地形では動きにくくなる弱点があったらしいね。レカイオンの戦いでスパルタのホプリタイが弓・投槍兵の「撃つ→逃げる→撃つ」でやられちゃったこともあった。ペゼタイロイ(マケドニア式ファランクス)はそこらへんの弱点を克服したホプリタイと言える。 -- 2010-09-25 (土) 16:01:48
  • 更新乙です。タイトルが毎回凝ってて面白いですねw 次回も楽しみにしてます -- 2010-09-25 (土) 16:43:24
  • ところでペルシャの言葉がわからない徳さんは、今まで何語でキュロスやダレイオスと話していたんだろう。 -- 2010-09-25 (土) 16:49:55
  • そんなんシド星語に決まってるじゃないですか -- 2010-09-25 (土) 18:20:46
  • 重装歩兵→弓兵→騎兵→重装歩兵のイメージ。どうして弓騎兵が強いかというと槍に対しては遠距離攻撃、弓には互角、 -- 2010-10-01 (金) 11:52:54
  • 歩兵に対しては戦術面で有利だからかな。ファランクスの没落には鐙の進化が関係しているかもしれない -- 2010-10-01 (金) 11:56:04
  • 中央突破背面展開はラインハルトがやりたがってたなー、アレクの戦術だったのか -- 2011-05-01 (日) 12:57:06
  • 中央突破はガウガメラの戦いだな -- 2013-08-26 (月) 22:25:58
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