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その他/指導者紹介/13
Last-modified: 2010-10-10 18:39:38

第十三話「ハンニバル・カーニバル」 †


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若干腰が引けてるな?



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いえその…前回の引きも伏線になってるのかなと…
プレイレポや動画でも色々と噂が絶えないもので…



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彼が同性を愛したという記述は残ってないぞ
この時代の人間なので一応そういう属性はあったと思うんだがな
ちなみにある街の娼婦にご執心だったという記述はある


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まぁ残された記述もローマ人が書いたもんだ
そういう私生活面のエピソードは正直かなり胡散臭ぇんだけどな
なんせこいつは古代ローマ史上最強最悪の敵だ


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ローマの天敵ハンニバルか
ちょっと盛り上がってきたな



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「戸口にハンニバル」というラテン語の格言があるらしいな
私がそのカルタゴの将軍ハンニバル・バルカ(BC247~183)だ
またの名をハンニバル・やる夫・バルカス…失敬これは忘れてくれ


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この頃、北アフリカのカルタゴという都市を中心にした国があった
当時の北アフリカは温暖な地中海性気候の恵みを受けた一大農業地帯だ
同時に地中海交易の要所でもあり、一大海運国家としても知られた


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カルタゴは現在のチュニジアあたりだ
シチリア島を挟んでイタリア半島はちょうど対岸といった感じかな
他、地中海沿岸に数多くの植民都市を持ち交易をほぼ独占していた


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金持ちっぽい感じ
金融志向はそのへんから来てんのかな



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バルカ家の支配域は現在のスペイン、イベリア半島の地中海沿いだ
この辺りの都市はほとんどがカルタゴ植民都市に起源を持つ
本拠地カルタゴ・ノヴァは現在のカルタヘナ


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バルセロナとかそのまんまバルサ=バルカだぜ



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この時期、ローマは更にその同盟都市を増やしていた
同盟というと聞こえはいいが結局のところはローマ帝国
各国の植民都市を削り取り支配域を拡大する地中海一の覇権国家だ


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遠くスペインの地にもその手は伸びて来る
イベリア半島においてはエブロ川を境にした不可侵条約が結ばれていた
が、それを越えてカルタゴの植民都市に横槍を入れて来たんだ


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カルタゴ終了のお知らせ?



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ローマの強さの源はその結束力にある
半島の都市国家が束になって周辺に侵攻してくるわけだ
植民都市の常駐軍程度じゃとても抑えきれない


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二度や三度撃退してもそれで終わりじゃねぇ
各都市から集められてすぐに再編成されるって寸法だ
んでローマは勝つまで戦争をやめねぇんだなコレが


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前回聞いたパターンだな



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そこで私が考えたのはその強さの源である結束力を打ち砕く事
すなわちイタリア半島内の各都市に、ローマ連合からの離反を促す事だ
となると僻地での局所的な戦闘における勝利は、戦略的価値を持たない


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彼はある秋、フランス付近で対峙していたローマ軍の前から忽然と姿を消した
次にローマ軍が彼の動きを捕捉するのは翌年の春
彼が冬のアルプス山脈を越えてイタリア半島への侵入を果たした後だった


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なんという斜め上…



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さらにピュロスのように消耗戦を強いられてはだめだ
会戦の際にはこれを完膚なきまでに叩きのめすこと
いくらローマとは言え壊滅的な被害を被った場合の再編成は容易ではない


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そりゃ確かにおっしゃる通りだが
満足な補給も無しで見知らぬ敵地で…しかも完勝っていう条件付き?
そんな綱渡りみたいな芸当出来るわけが…


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それをやっちまったのがコイツだな
アルプス越えからイタリア半島に乗り込んで連戦連勝
最終的にローマはハンニバルとの会戦を徹底して避けるようになる


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それが地中海最強の軍団に残された唯一の作戦だったわけだ
焦土戦術含みの持久戦…さぞや憤懣やる方なかっただろうな
ハンニバルは15年間に渡って敵地イタリアに居座り続けることになる


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この間にハンニバル圧勝で終わる戦は数多くある
中でも有名なのがカンネーの戦いだ
現代でも軍事の教書において必ずと言っていいほど取り上げられるぞ


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どうせアレクよろしく真ん中ぶっこんでったんだろw



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ちなみにこの時代の俺様の人気はすごかったんだぜ
覇業を記した東征記なんかは人類初のベストセラー本かもしれんな



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この時代にあった観念はこんな感じだ
才能ある男は皆、須らく第二のアレクサンドロスを目指すべし…とな
だが誰もがアレクサンドロスにはなれなかった


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私に言わせれば当たり前のことだ
あれは天才だろうが凡人だろうが真似出来るような代物ではない



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(やってることは厨ニ病患者だもんな…ヒーロー補正のかかり方は半端ないが)



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但しその戦いを詳細に分析することで戦に役立てる事は出来る
他にエピロス王ピュロスの戦いにも学ぶべき点は多い
共通して言えるのは騎兵の機動戦力としての活用方法などだな


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やだ…ちょっとかっこいい…
なんか想像してたハンニバルと違う…



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カルタゴUUのヌミディア騎兵は知っているな?
ヌミディアとは北アフリカ、つまりカルタゴ本国の隣にあった同盟国だ
遊牧民で軍馬の扱いに長けており、私の戦術において重要な位置を占めた


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ハンニバル軍が使ったのは包囲殲滅戦術と言われるものだ
簡単に言うと、逃げられないように包囲しておいてから一兵残らず刈り取る
カンネーの戦いにおけるローマ軍の損害は、総勢8万のうち戦死者6万捕虜1万


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壊滅ってレベル超えてるなwww
つかローマもそれで降伏しないとかありえんwww



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部隊指揮にあたっていた元老院議員の9割、80名以上が戦死だ
たった一日でローマは指導者層の1/4以上を失うことになった
これらの記録は全てが負けたローマ側が残したものだ


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ただこういった敗北を記録・分析出来るのがローマの強さでもあった
後に直接の戦で負けたわけではないが、最終的に私はイタリア半島を追われる
そして北アフリカ、ザマの地でローマに対する最初で最後の敗北を喫した


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ザマの戦いにおけるローマの指揮官は大スキピオ
後にアフリカを征服した者という意味のアフリカヌスという尊称で呼ばれる
彼は伝統の重装歩兵の強さを生かしつつ、包囲殲滅戦術も取り入れていた


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スキピオ・アフリカヌス…たまに生まれるな



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ローマの強さは全てを飲み込んでしまうことだ
それは前回述べたような政治制度だけに限ったものではない
ギリシャの重装歩兵、ガリアの軽装歩兵、ヌミディアの騎兵、私の戦術…


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おめーだって大したもんだ
大帝国ローマを震撼させた最強最悪の敵だぜ?
ついでに軍事オタからすりゃ俺より断然評価が高いだろうよ


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カルタゴは後にローマに滅ぼされてしまうんだ
最初に言ったように彼の足跡を辿るにはローマ側の記述に頼るしかない
そこからは彼を畏敬すべき敵として認識していたことが十分に読み取れる


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残念ながらローマ打倒にまでは至らなかったわけだがな…
ゲーム内ではその無念を晴らすべく、祖国のために力を尽くさせてもらう所存だ
ともあれ、ローマは滅ぶべきであると考える次第である


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何だよ最後の一行そのとって付けたようなフレーズ…








第十四話「Braveheart」





コメント †

最新の10件を表示しています。 コメントページを参照

  • たまに生まれるなで噴いたww -- 2010-09-29 (水) 10:16:53
  • でも名将がその栄光ゆえに権力者政治家になり、そこでも優秀だと -- 2010-09-29 (水) 18:23:28
  • ↑上の続き。…国内の政敵の「包囲殲滅」をしない場合、失脚の可能性が高い。 -- 2010-09-29 (水) 18:32:33
  • 一つ思うことは、なんだかんだでカルタゴはローマの軍門に下る運命にあったと思う -- 2010-10-01 (金) 12:12:03
  • ローマは今まで何度も負け続けてきたけれどその度に強くなっていった。その粘り強さを支える土台がカルタゴにはなかったんじゃないかな。 -- 2010-10-01 (金) 12:14:02
  • 今更だがTOKUさんアンタも若い頃にソッチの経験あるだろ……(´・ω・) -- 2010-10-08 (金) 00:01:22
  • そういえばとって付けたフレーズでおなじみの大カトーさんはCiv4に全く絡まないネ -- 2011-02-23 (水) 02:27:10
  • カルタゴでやっててアフリカヌス生まれると変な気分になる。インカでピサロよりはいいけどw -- 2011-05-01 (日) 13:08:00
  • 帝政時の黄金期に戦争を経験しなかったから軍が弱体化して広大な国土を維持できなくなったんじゃないかとは思う。 -- 2011-07-25 (月) 21:00:09
  • 大スキピオはカルタゴ存続派だったらしいな。理由は「ライバルがいなくなるとローマが腐るから」とかなんとか。ハンニバルに対する個人的敬意が根っこにあったのかどうかはヨーワカラン。 -- 2012-05-20 (日) 03:48:49
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