ようコロ助
文明が存在したのはユーラシア大陸だけではないナリ
我輩たちのメソアメリカ文明を忘れてもらっちゃ困るナリよ
何そのメソアメリカって
地理的には概ね現在のメキシコだと思ってもらえればいいでしょう
メソポタミア文明のように地域的に包括した呼称ですね
オルメカ・テオティワカン・マヤ、さらに数多くの文明が含まれます
ピラミッド型の神殿とか生贄の祭壇とか言うと分かるナリか?
あのイメージで捉えてもらうと分かりやすいと思うナリ
あーなんとなくイメージ出来たような…もしかしてモンちゃんも入る?
正解です
時代はかなり下って15世紀ですが、彼のアステカ文明もこれに含まれます
呼んだ?
今回は本当にお呼びじゃないナリ
大航海時代まで大人しくしておくナリ
今回の主役は我輩、マヤのパカル二世(AD603~683)ナリよ
コロ助でいいじゃん…それはそうといきなり時代ぶっとんだな
彼はメソアメリカ文明代表という選び方をされているんだと思います
メソアメリカ文明にはチチェン・イッツァをはじめ数多くの古代文化遺産があります
メキシコは世界遺産の宝庫ナリ
ただいかんせん文字を持たなかった文明もあるのです
パカル以前にも指導者として登場させるに値する王が居たとは思うのですが
前に言ってたやつだな
伝える人やモノがないと途切れてしまうっていう
我輩のマヤ文明はマヤ文字を持っていたナリよ
AD300くらいから16世紀まで息長く使われていたナリ
16世紀に侵略したスペイン人がアルファベットと対応させる資料を残しています
もっとも詳細な解読がなされたのは20世紀になってからです
石碑の記述から王朝史が再構成できるほどに解読が進んでいます
その王朝史の中でも我輩は別格ナリ
密林の中に突如現れるマヤの古代都市パレンケ
1952年の発掘作業で考古学者は「碑文の神殿」の地下室に辿り着きます
壁面の石板を取り外した先には鍾乳石の垂れ下がる洞窟
ゴクリ…
洞窟内には殉死者の遺体、数々の副葬品、地面には浮き彫りのされた石の蓋
地面に埋もれた石棺からは幾多の装飾品に囲まれ翡翠の仮面を被った遺体
この遺体こそが数々の尊称で石碑にその名を刻まれたパカル大王その人でした
ウソくせーwww映画かよwww
実話です
リアルインディージョーンズです
ファンタスティックです
(歴史オタまじうぜぇ)
マヤ文明は、ユーラシア含め他の文明との交流はほぼありません
にも関わらず数学・天文学は驚異的なレベルにまで発展しています
なので宇宙人(笑)が教えたんじゃないかとオカルト好きには大変好まれています
大げさナリ…我輩たちが部分的にちょっと先に行ってただけナリよ
じゃこのメソアメリカ入れて五大文明ってことでいいの?
いえまだ他に大きな文明としてはアンデス文明があります
あんですとーっ!
(エロゲオタもウザいナリ)
現在の南米ペルーを中心としたアンデス高地にあった文明です
定住の痕跡は一万年以上前、BC2500くらいから石造建築の遺跡が存在します
後にインカ帝国が成立するのもこの文明です
有名なのは紀元頃にあったナスカ文化とかナリ
地上絵な
珍しい特徴になりますが、このアンデス文明は一切の文字を残さなかったのです
なので現在でも正確に王朝や年代を把握するのは困難です
各地の遺跡から様々な文化が勃興していたことは窺えるのですが…
メソアメリカと一緒で、その規模の大きさからして研究者の格好の的ナリ
今後も様々な分野から研究が進んで新たな発見が生まれることは間違いないナリよ
メソアメリカ同様こちらにもオカルト愛好家の熱い視線が注がれています
自分たちで楽しむ分にはいいんじゃないでしょうか
というわけで四大文明に、この二つを加えて六大文明とすることもあるナリ
学術レベルでは、○大文明という単語はほぼ使用されなくなってます
前回説明したように、四大文明史観とでも言うべきものが既に否定されています
故に、カテゴライズする行為は既に学術的な意味を持たなくなっているのです
でも教科書レベルだと、覚えやすいっていう大事な利点があんだよな
それに四大文明や六大文明って言葉も、それ自体は決して間違いじゃねぇ
但しそれらを人類の起源とするような間違った史観を持たねぇようにな
おかえり始皇帝
正気に戻ってくれると作者も読者も喜ぶ
始皇帝萌えとか正直ありえん
次回は新しいナビゲーターを迎えてお送りするナリ
オカルトなんて………大好きだ!
(信じてないくせに)
第十話「登録タグ:哲学【百】」
最新の10件を表示しています。 コメントページを参照