呼んだかの?
ムラビか
呼んでないけど出てこいよ
面倒臭いからまとめてやっちゃお
儂がバビロンの王ハンムラビじゃ
現役じゃったのはギルから下る事1000年のBC1700くらいかの
ハンムラビ法典だっけ
「目には目を、歯には歯を」のやつ
あとうろ覚えだけど楔型文字とか
単純に「やられたらやり返せ」って意味だと思ってる人間が多いから困るのう
正確には「やられたら”やられた分だけ”やり返せ」じゃ
倍返しの復讐なんかを戒める意味合いの方が強いとされておる
「ZIPで釣られても粘着レスしてないでZIPで釣り返せ」って事だな
(大体合ってる…のか…?)
ちなみに楔型文字を発明したのはそこのシュメール人じゃな
いかにも
例えばギルガメッシュ叙事詩等は全て楔型文字で記述されている
それがメソポタミア全域に広まって使い続けられたわけだ
ということは…幼馴染フラグ?
年の差が1000あると言うとろうが…ただご近所ってのは正解じゃな
バビロンは現在のバグダッドの少し南に遺跡が残っておる
メソポタミア文明として儂ら一括りにされることもあるな
バビロンも最初は数あるメソポタミア都市国家群の一つに過ぎなかったんじゃ
これが儂の代でメソポタミア全域を支配下に収めてバビロニア王国を作る
かくしてバビロンはメソポタミアの中心都市となるわけじゃ
もちろんバビロンもジッグラトを中心に形成された都市だ
この「バビロンのジッグラト」を「バベルの塔」のモデルとする説が有力だ
バベルの塔は旧約聖書における有名なエピソードだな
旧約聖書ってノアの箱舟とかだろ
他には海を割った話とか…ぶっちゃけトンデモ本じゃね?
私の叙事詩と同じような位置付けで考えてみるのはどうだ?
例えば大洪水の記述はギルガメッシュ叙事詩やバビロニアの叙事詩にもある
シュメール王名表にも重要なターニングポイントとして記載されているぞ
パクリ認定?
完全に一致?
いや細部は違うんだ
それぞれに神話や宗教、文学的な装飾が施されているんだろうな
ちなみに旧約聖書の始祖アブラハムは、シュメールの出身とされている
メソポタミアは非常に洪水が多かった地域じゃ
チグリス川とユーフラテス川に挟まれた肥沃な氾濫原だからの
今のイラクは砂漠のイメージじゃが、当時は世界最高の農業地帯じゃった
肥沃な農業地帯と魔都バビロンを持つバビロニア王国か…
確かに今のイラクのイメージとはかけ離れてんな
ともあれ他の文明との関係性が強い地域だと覚えておくとよい
メソポタミアはアジア・アフリカ・ヨーロッパを繋ぐ交差点じゃからの
すなわちその中心都市バビロンは世界の中心ってことかの
チョットマッテ
クダサーイ
第三話「王家の眠る谷~ネクロバレー~」
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