Civ4にスターリンが登場していることは前から気になっていて、
革命的プロレタリアートのはしくれとしてはいつかプレイしなければと思ってはいたのだが、
他にもゲームはあったし、Civilizationというゲームの持つ恐ろしい力が
実生活に悪影響を与えるのが怖くて二の足を踏んでいた。Civ3の時に酷い目にあったのだ。
だが、あれから俺も成長した。ゲームがどれだけ面白くても時間をコントロールできる自信ができたし、
ぶっちゃけHoI2に飽きたので、世間から数年遅れで禁断の魔境に足を踏み入れてみたのだ。
Civ4は期待通りの出来だった。伝統は維持しつつ、新要素はバッチリはまり、正統進化と呼ぶにふさわしい。
ところが、肝心のスターリンがぱっとしなかった。ていうかひどかった。
ここにCiv4スターリンのひどい点を列挙してみる。
1、攻撃、勤労という志向がスターリンのイメージに全く合致しない
軍の質的向上という攻撃志向の能力はスターリンと赤軍の持つ特徴とは正反対である。
勤労志向は、スタハーノフ運動からの連想か。だがこのゲームの勤労志向は近代的工業とは関係がない。
運河?あれは強制生産だ。やはり勤労志向とは関係がない。
2、AIスターリンがスパイ作り過ぎ
欧米人の「ソ連憎し」がひしひしと伝わってくるAIである。
これのおかげで、スターリンは毎回毎回、あちこちで問題を起こしては総スカンを食って袋叩きにされる、
勝利レースとは無関係のおじゃま虫、ブラック魔王的ポジションに落ち着いている。
大いに不満である。
スターリン=ソ連=共産主義といえば、人類を繁栄に導いた近代合理主義の負の側面であり、
20世紀が残した最大の課題である。
従って、AIスターリンは人類の進路に立ち塞がる強大な敵でなければならないと思うのだが。
3、そもそもゲームにあまり出てこないので見る機会が少ない
1文明に3人は多すぎだろ、乱数的に考えて・・・
幸い、Civ4は洋ゲーである。
洋ゲーにはMODという素晴らしい文化があり、
コンピューターの知識がない一般ピーポーでも楽に改造できるような構造になっているゲームが多い。
Civ4もそれにならい、テキストファイルを少し変えるだけでデータの追加、変更が可能だ。
そこで、上記の不満点をすべて解消する、俺の俺による俺だけのためのスターリンMODを制作した。
変更点を述べる。
3、そもそもゲームにあまり出てこないので見る機会が少ない
新文明「ソヴィエト」を追加し、スターリンを所属させる。
これでスターリンの出現率がマンサ・ムサ並みになる。
1、攻撃、勤労という志向がスターリンのイメージに全く合致しない
スターリンの志向を変更する。
まず、組織志向を採用する。
大体、史上もっとも優秀な事務屋の一人であるスターリンが組織志向でなくていいはずがなかったのだ。
残る1つは、無闇に広いというソ連の地理的特徴を再現するため、帝国主義志向を採用する。
2、AIスターリンがスパイ作り過ぎ
スターリンのAIを変更する。
これにはテストプレイの繰り返しが必要となるだろう。