ルネサンス到来(2)-カノンラッシュ(化学ルート)

攻略・考察/戦法集/ルネサンス到来(2)-カノンラッシュ(化学ルート)
Last-modified: 2013-08-12 14:38:20

攻略・考察/戦法集/ルネサンス到来(1)-ライフルラッシュ

目次 †


cannon.jpg『大砲の猛威が大変激しいので城壁や防護堤による防御に依存することでさえ裏切られることになるからです』
ニッコロ・マキャヴェリ-戦術論



強力無比なライフルラッシュ。でもライフルラッシュは攻城兵器の弱さや徴兵による人口の減少により利益と共に損害が大きいのも否めません
それに対し損害が少なく少数の兵で戦える戦法としてカノンラッシュが存在します。
それ以外の意味でも有用な戦法ではあるのですが、ライフルラッシュが攻守ともに優れた名選手であるとするならば、
カノンラッシュは守備はさっぱりだが攻撃力が優れているスラッガーといえます。
また、カノンは攻勢を維持できるなら生存率がとても高く、更なる攻勢が期待できるでしょう。

カノンは工業化時代のユニットですが、ルネサンス技術ツリーの解説としてこのカテゴリーに加えます。


概要:
カノン砲を主軸としたラッシュ。そのユニットの特殊性は元より
工業化時代の特定技術のみを狙う、非常にピーキーな戦法です。
生産力が少なくても戦えるので目指せ一発逆転!



参考プレイリンク
Civilization4 実況Play なべ奉行(ニコニコ動画のアカウントが必要です)
プレイレポ 要塞使ってカノンR
プレイレポ ウルヴァンの大筒



技術ツリー方針 A案 †

まずライフリングルートを無視します。これによって活版印刷が遅れるので一般的には専門家経済向きであると言われます
狙いは化学経由による鋼鉄突入、そして物理学・生物学・共産主義の早期獲得にあります。
いわゆる化学ルートであり、飛行船の生産や将来的には電気の研究も視野に入れます。
鋼鉄は工業化時代に属することもあり重いのであなたが先進国であるならば自由主義での取得も視野に入れましょう
(火薬取得の為に、教育又はギルドは最低限必要です。)



一方で防御力を欠くルートであることは否めないので
カノン砲とのセット運用を考えて余裕があるなら擲弾兵(軍事科学)の研究も視野に入れましょう。
軍事科学の前提技術は化学のみですので、回り道をせずに展開することが可能です。



優先すべき技術ChemistrySteel




技術ツリー方針 B案 †

火薬→化学→鋼鉄がA案ですが、活版印刷→火薬(火薬→活版印刷もアリ)→化学→鋼鉄 と言う案もあります。これをB案とします。
基本的には自由主義で鋼鉄を取ることを念頭に置いたルートとなります。

活版印刷に大科学者を投入(場合によっては投入しない)し開発することで、化学に大科学者を投入可能となるため、それほど回り道ではありません。
大科学者はアカデミー、哲学、教育、活版印刷、化学に各1人ずつ、それともう1人、できれば欲しいところです。
ただそれに至る過程において、採用できるに越した事はありませんが、平和主義は必ずしも必要ではありません。
展開次第ですが、組織化宗教で首都に僧院を3つもおけば研究は十分に進みます。
また同様にカースト制も科学者大量雇用は強力ではありますが、平和主義以上に必要性はありません。

テクノロジーの進め方ですが素直に美学ルートからアレク建設が最もベターでしょう。
勤労志向や大理石がある場合はパルテノン神殿を建て偉人の出を加速してやるのがお奨めです。
これは平和主義を採用せず、組織化宗教を採用した場合や、やむを得ず国教を制定しなかった場合に特に有効です。
勿論、石材がある場合にはピラ&代議制も考えられるものと思います。
逆に難易度皇帝以上でパルテノン神殿もピラミッドも無い、平和主義も採用できないとなると
金融か哲学志向でも無い限り、腕に自信のある人以外では自由主義鋼鉄ジャンプは難しくなるかも知れません。

A案と異なり、多少の回り道をしている間にはマスケなりUG用のトレブシェットなりを用意するのが良いでしょう。
小屋が多ければ経済的に魅力的であり、また、将来的にライフリングから大量生産へ向かい
そのまま制覇勝利、と言った流れも近くなるのがウリとなります。
軽視されがちな長距離砲もこのルートを取る場合は主力となって活躍してくれる場合もあります。

最初に書いた通り、自由主義で鋼鉄を取るのが理想的ですが、周囲の条件に応じて化学などで妥協する事もあるでしょう。

おおよその目安ですが、難易度国王においては1200年代半ば、皇帝においては1100年代半ばであれば、8割方、自由主義での鋼鉄の取得が可能です。
難易度不死においては、さすがに哲学志向であるか平和主義を採用できないと自由主義で鋼鉄を取得するのは難しいと思われます。





カノン砲の優位性 †

cannon.jpg カノン砲は砲撃兵器の革新です。戦闘力がこれまでの砲撃兵器の倍以上であることはもちろんのこと、
何より大きいのは騎兵隊・胸甲騎兵の登場まで側面攻撃を受けないことにあります。
騎兵ユニットによる側面攻撃は砲撃兵器の天敵で、特殊な場合を除き防ぐことができません。
BtSは特に騎兵隊の登場が遅くなったことから、優先的に鋼鉄に突入した場合
長い間優位を保つことができます


また白兵ユニットが事実上陳腐化しているルネサンス期以降では、
都市襲撃スキルを付与できる数少ないユニットの一つとなります。
都市攻略に関しては、砲撃兵器の副次的損害の強さと合わせ
ライフルを超える戦果が期待されます。

ちなみにトレブシェットからのアップグレードならば格安の68Gで可能です。
カタパルトからのアップグレードが140G程度かかるので、
活用するならばトレブシェットを事前に生産しておくことをお勧めします。




早期のカノンラッシュ †

musketman.jpgmaceman.jpg自国に生産力が無くとも相手にとってカノンラッシュは脅威です
自由主義で鋼鉄を獲得した場合研究力の不足によりお供として強力な擲弾兵は遅れる傾向があります

ですが大丈夫です攻撃ユニットは数があればカノンラッシュ自体は十分に行えます
敵へは先にカノンが攻撃するため弱体化し鎚鉾やマスケット、最低剣士でも十分に勝つからです

その場合勝率を安定させるため擲弾兵がお供の場合と比べ少々カノンがいりますが
それでも型落ちのユニットが戦力になる為結果として早く戦争できるでしょう

これによってあまり目立たなかった侍やベルセルク、イェニチェリ等でも十分に活躍できます。
中世戦争ロマン派な人はカノンを使ってみては?


なお、騎兵と象対策に長槍を、鎚鉾兵対策に弩兵を数体混ぜておくと、ユニットの防御力が高まりますし、前述の理由により、攻城戦でも十分に戦力になります。~





後期におけるカノンラッシュ †

grenadier.jpg周りがライフルであろうと落ち込むことはありません
そこで擲弾兵の力を使うのです 擲弾兵は対ライフル兵+50%のボーナスを有し
ルネサンス主力のライフル兵に対し、かなり優位な立場をキープしています

加えて相手が中世の軍でもそれまでとは違う戦闘力12により活躍できることです。
まあ戦線に出る頃には勝敗は決しているでしょうが



問題は騎兵隊には、戦術上対処のしようがないことでしょうか。
相手の馬資源の供給を絶つ、戦略上の対応が求められます

歩兵が来た?そのころには飛行船が生産可能です。
一方的な攻撃を展開して追い払いましょう。
とはいえ、ここまで長引いたら、失敗ともいえますが。






化学ルート †

Chemistry このルートの優位性は全て物理学のボーナス・生物学の食料爆発・早期共産主義の実現にあります。
いずれも後半経済の基盤となる技術ですが、ライフリングルートを無視する場合 活版印刷から研究を始める可能性が出るので
工場系建設・鉄道敷設が遅れ、生産都市でハンマー不足に陥ることが予想されます


ですが共産主義ボーナス(ハンマー+10%・工房食料+1)、化学による工房ハンマー+1、
(ギルドによる工房ハンマー+1)、などの累積により、工房の生産性が劇的に改善します。
工房主体の改善に切り替えれば(ハンマーに関しては)対応できると考えられます。



偉人都市などでも食料爆発による恩恵が大きく、そのまま現代に
突入できるだけの力を蓄えることが可能です。


職業軍人への派生 †

Military Tradition
化学ルートの有用性から、カノンラッシュを技術的優位な状態から選択するプレーヤーも存在します。
この場合、選択の余地として考えられるのが専業軍人技術への派生です。
通常、騎兵隊の解禁技術として考えられているこの技術ですが
BtSの新ユニットである胸甲騎兵も同時に解禁されます。



cuirassier.jpg
とはいえ、一般にこのユニットはあまり良い評価を得られていません。
いくつかの欠点があると考えられているためです。

①必要技術の優先性
一般的なルートであるライフリングルートの途上において、火薬で止めて、
先に職業軍人を開発し生産に入るという流れ自体が不自然であること。
ライフリング完成から職業軍人の開発に入った方が、ライフル兵を生産しつつ
騎兵隊を補助として展開できるのです

※BtS版では騎兵隊ラッシュの扱いが無印版とは異なっています。
攻略・考察/戦法集/ルネサンス到来(1)-ライフルラッシュを参照してください。)



以下の文節は、BtS 3.17の効果により、陳腐化しました。
BtS 3.13以前でプレイされている方にとっては、変わらず有用な情報です。

②側面攻撃が対カノン砲
騎兵隊よりすばやく開発できるのが胸甲騎兵の強み、のはずなのですが
騎兵ユニットの特徴である側面攻撃の対象がカノン砲に限られます
すばやく胸甲騎兵を展開した場合、敵国はまだカタパルトやトレブシェットの時代
ということがままあり、実際には運用する上で中世の騎士ユニットの方が
汎用性が高いという事態も考えられます





逆の見方をすれば、火薬のみを研究している状態、すなわち化学ルートは
胸甲騎兵と相性が良いとも言えます。
厩舎の経験値+2と、ユニットの機動性を大きいとみるプレーヤーならば、
選択肢の一つに加えても良いのではないでしょうか?


とはいえ前述の通り、軍事学で擲弾兵の方が早くて応用が利きます。アップグレードの活用もできますし。
私見ではありますが、完全にGoサインが出せるのは
スペイン(UUコンキスタドール)で化学ルートを選択し、内政が充実している場合に限られるかもしれません。



擲弾兵について †

擲弾兵の特徴を並べてみましょう。

注意点とその他 †

①陳腐化ラッシュ
化学ルートの内政上の明確な欠点として、科学的手法による陳腐化が激しいことが挙げられます。
内政に大きな影響を及ぼす遺産・宗教施設が次々に陳腐化。
ルート途上においては即効性に乏しい技術しかなく、
一時的な困窮をどうしのぐかが課題となります。



②カノン生産には鉄資源が必要
鋼鉄技術の開発は可能ですが、鉄がないとカノン砲の生産が出来ません。
よって、初期配置やこれまでの展開で鉄資源を得られなかった場合
軍事的拡張を目指すのならばライフリングルートを選択せざるをえないでしょう。




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